(パパの授業1) スマホを持たせる際の注意点子供との約束【2019年】
パパの転勤が決まった。 2020年2月から、パパは仙台に行くことに。 自分で建てた2世帯住宅に、嫁子供、じいじ、ばあばを残して単身赴任です。 子供は3人。 長女は小学校5年生。 次女は小学校3年生。 末っ子長男は小学校1年生。 転勤するかも?っていう話の時は
あやちゃんあやちゃん

行っちゃヤダ!

って泣いていた長女も、今では
あやちゃんあやちゃん

おみやげ、よろしく!

って感じで、吹っ切れたみたい。 一方、パパの方は吹っ切れていません。 子供たちと離れるのはチョーさみしい。 なので、まだ早いかなあとは思いつつ、スマホを持たせることにしました。 連絡手段を作っておいて、その使い方をレクチャーしておけば、たまには連絡をくれるはず。 でも、スマホは怖い・・・。 長女はメチャかわいいし、SNSで知らない人とつながって、連れ去られたらどうしよう・・・。 次女もそれなりに愛嬌はあるし・・・。 末っ子長男なんて、寝顔だけは天下一品にかわいいし・・・。 というわけで、スマホに関する最低限の知識を子供たちに植え付けようと、パパによるお勉強会を開催しました。 パソコンを、リビングの50型プラズマテレビに接続し、関係サイトを見せながらの勉強会です。 私が子供たちを前に2時間にわたって語った内容をまとめていきます。

スマホは怖い! なぜルールが必要かを理解させたい

なぜルールが必要かを説明
スマホはまだ早いってことを意識付け スマホが学力低下の原因に? スマホは怖い!実例から考える スマホのルールが必要だってことを理解させる

統計をもとにスマホはいつから持つべきかを考える

世間一般に、親が子供にスマホを持たせるのはいつからなのか。 内閣府が毎年、『青少年のインターネット利用環境実態調査』をしています。 また、『モバイル社会研究所』では、小学生・中学生のスマホ保有率のグラフがありました。 子供たちを相手に、そこまで詳しい話をしても飽きてしまうので、抜粋して説明しました。 2017年の調査ではありますが、年齢別になっていてわかりやすかったので、こちらで説明しました。
パパ(主)パパ(主)

これから、スマホを持つにあたり、使い方やルールについてみんなで決めていこうと思います。 スマホが欲しいかーーー!?

しいちゃんしいちゃん

おーー!

あやちゃんあやちゃん

当たり前じゃん

とっくんとっくん

とっくんもー!

パパ(主)パパ(主)

じゃあ、ルールを決める前に、何歳からスマホを持っているのか見てみよう。 小学校では、10人のうち4人くらいが持っているらしい。 中学校では、10人のうち8人くらいになって、一気に増えてるんだって。

あやちゃんあやちゃん

ふうーん

パパ(主)パパ(主)

だから、スマホを持つのはまだ早いってこと わかった?

とっくんとっくん

ええー! ポケgoしたいのにー!

パパ(主)パパ(主)

とっくん、小学校1年生でスマホなんてホントは無理だから!

とっくんとっくん

でも・・・

パパ(主)パパ(主)

まだまだ、スマホを持つ年齢ではないってことがわかった?

しいちゃんしいちゃん

でも、スマホを持っていいから、このお勉強会してるんでしょ?

パパ(主)パパ(主)

そうだよ。 でも、このグラフを見たらわかるように、本当は中学生から持たせる予定だったんだ。

パパ(主)パパ(主)

ある程度、自分で良い悪いの判断ができるのが中学生くらいってこと。 小さなうちからスマホを持つってことは、その判断が出来なくちゃいけない。 そのためにこの勉強会が必要だってこと。 わかった?

あやちゃんあやちゃん

わかった!

パパ(主)パパ(主)

ちゃんと最後まで話を聞ける?

とっくんとっくん

うん!

パパ(主)パパ(主)

ホントに? とっくんが一番心配なんだけど・・・。 じゃあ、ちゃんとお勉強できなければスマホは持たせないからね

とっくんとっくん

うん、わかったー!

まずは、真剣に話を聞いてもらうための動機付けです。 まあ、1年生のとっくんは途中で飽きていましたが。

スマホが原因で頭が悪くなる?

小さいころからスマホを持たせるデメリットとして、勉強をしなくなるのでは?という懸念がありました。 調べてみたところ、統計的にも学力が落ちてしまうようです。 仙台市教育委員会と東北大学による「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」は、“平日にLINE等の無料通信アプリを使用すると、睡眠時間や家庭学習時間には関係なく、使用時間に応じて学力が低下する”とする調査結果を発表しています。 「LINE等を長時間使うと、学習内容が消え、成績が下がる」……東北大ら
パパ(主)パパ(主)

はい、注目! 次は、スマホばっかり触っている人は勉強ができなくなるってことを勉強していきます

あやちゃんあやちゃん

ええー? 関係ないじゃん!

パパ(主)パパ(主)

それがねえ、関係あるんだよ このグラフを見てみようか

パパ(主)パパ(主)

いっぱい勉強しているつもりでも、スマホをいっぱい触ると学力が落ちる 平均60点~70点のテストで、スマホをいっぱい触ってたら50点以下になるってことだ

しいちゃんしいちゃん

マジで?

パパ(主)パパ(主)

うん、マジで

あやちゃんあやちゃん

でも、勉強できなくてもいいじゃん

パパ(主)パパ(主)

ところがねえ、勉強できないってことは、人生の選択肢を狭めるんだよ しいちゃんは将来何になりたい?

しいちゃんしいちゃん

ええーとねえ 助産師さん!

パパ(主)パパ(主)

え!? そうなの? まあいいや 助産師さんになろうとしても、資格が必要。 最低限の学力がないと試験に合格できないし、助産師にはなれない。 わかる?

しいちゃんしいちゃん

うーん。なんとなく。。。

パパ(主)パパ(主)

とっくんは警察官だっけ?

とっくんとっくん

えーっと、消防士さん!

パパ(主)パパ(主)

そうか いずれにしても公務員だし試験はあるよ。 しかも、公務員は人気だからたくさんの人と競争しなくちゃいけない。

とっくんとっくん

競争? 走るの?

パパ(主)パパ(主)

いや、まあ、そういう体の強さも求められるだろうけど・・・。 でも、勉強のできない子は、その競争にすら参加できないんだよ

パパ(主)パパ(主)

学力と年収は比例関係にある 将来の選択肢を自分で狭めないためにも勉強はしておいた方がいいってこと

とっくんとっくん

よくわかんない

パパ(主)パパ(主)

だろうね。1年生には早いか・・・。 でも、スマホを触りすぎるとアホになる アホはやりたい仕事ができなくなるかもしれない だから、絶対にスマホを持つためのルールが必要ってこと わかった?

とっくんとっくん

うん、わかった!

実際には、もっといろいろな話をしています。
  • 子供たちの将来の夢の話
  • 工場の生産ラインで機械のように働いていたパパの若いころの話
  • そうした単純労働は給料が低い話
  • 外国人労働者が増える話
いずれにせよ、小学生・中学生のうちは勉強しなさいってこと。 でも、押しつけじゃなく、自発的に勉強してほしいですよね。 そんなきっかけになればと思い、脇道に逸れているけどしっかり話をしました。

スマホは怖いってことを知る

便利で楽しい反面、スマホやSNSの使い方次第では凶悪犯罪に巻き込まれることもあります。 実際に起こった事件を聞くと、子供たちのことがとても心配です。 だからこそ、便利だけど怖いを徹底して刷り込みます。 ケータイ・スマホに潜む問題と危険という記事を参考にしました。 特に重点を置いて話したのは以下の4点です。
  • 誹謗(ひぼう)・中傷・いじめ
  • プライバシー(個人情報)の流出
  • ワンクリック詐欺、架空請求(経済被害)
  • 見知らぬ人との出会いによるトラブル
すこし前から、Iphoneの初期アプリである『メッセージ』を使ってチャットをしていました。 その中で、とあるすれ違いがありましたので、それを例にとり、いじめ問題などを話しました。
パパ(主)パパ(主)

ルールが必要なのは、勉強しなくなるからだけじゃない 実際に、スマホやSNSが原因で、いっぱい事件が起こっているんだ 例えば、グループチャットが原因で、死んじゃった人もいる

あやちゃんあやちゃん

うん、ニュースで見たことある

パパ(主)パパ(主)

でも、ニュースにならないところで、もっと多くの人がいじめで苦しんでいるんだよ 例えば、あやちゃんのこのメールね

旅行先での、あやちゃんとパパのやり取りです。 早起きしたパパととっくん(長男)はポケモンを探しにホテルの外へ。 そこに、あやちゃんから『行ったらあかん』とのメールが来たのです。
パパ(主)パパ(主)

これを見たら、行ったらヤダ!って、めっちゃ怒ってるのかと思うでしょ?

あやちゃんあやちゃん

え!? そんなつもりで送ってないよ

パパ(主)パパ(主)

だろうね。 私も行っていい? っていう意味だよねえ

あやちゃんあやちゃん

うん。当たり前じゃん

パパ(主)パパ(主)

でも、『行ったらあかん』だけじゃ、どっちの意味にも取れるでしょ メールとかチャットの怖さって、そういう誤解からいじめに発展するところなんだよ

パパ(主)パパ(主)

例えば、『ヤバい』っていう言葉 友達が買ってもらった服を自慢したくて画像を送ってきたとして あやちゃんが、『ヤバい』だけ送ったとしよう

あやちゃんあやちゃん

うん

パパ(主)パパ(主)

あやちゃんは、かわいい!っていう意味で『ヤバい』を使ったとしても、相手はどうだろう? 『ヤバい』には、いろんな意味があるよねえ

とっくんとっくん

とっくんも、ヤバいって言われたー

あやちゃんあやちゃん

とっくんがしつこくイタズラするからじゃん!

パパ(主)パパ(主)

そう、それ。 そのヤバいって、絶対に悪い意味でしょ?

パパ(主)パパ(主)

服の自慢をしたかったのに、バカにされたって友達が思ったらどうなる?

しいちゃんしいちゃん

ケンカになる

パパ(主)パパ(主)

直接会える相手なら、誤解を解くこともできるだろうけど 相手の表情がわからない、言葉だけのやり取りは、危険がいっぱいなんだ そんなすれ違いが原因で、仲間外れにされるかもしれない 友達みんなに無視されるかも 誰にも相談できずに自殺するかも・・・

しいちゃんしいちゃん

ええー!? そんなことないし・・・

パパ(主)パパ(主)

何が原因かは分からないけど、SNSが原因での自殺はたくさんある スマホは便利だけど、人を殺すこともあるんだよ

あやちゃんあやちゃん

・・・・・・(泣き出す)

パパ(主)パパ(主)

あやちゃん? なんで泣いてるの? あやちゃんのメールが悪いって言ってるわけじゃないから・・・

あやちゃんあやちゃん

だって・・・

パパ(主)パパ(主)

誤解を生む表現に気をつけようねってことだから・・・

あやちゃんあやちゃん

うん・・・・

泣き止むまで、かなり時間がかかりました。 誤解を生む例として、あやちゃんのメールや普段の言動を取り上げたのがよくなかったみたい。 女の子って難しい。 そのほかにも、
  • 投稿した写真に写りこんだ情報をもとに住所を特定された女の子の話
  • 相手を傷つける発言をして、多額の損害賠償を支払うことになった話
  • 変なサイトをクリックして、架空請求を受け、しかも支払った、私の実弟の話
などもしました。 まあ、これはSNSはまだ早い!という布石です。 家族間でのやり取りだけはできるけど、LINEやtwitterやInstagramなどはインストールしない。 それを納得させるために、スマホというかSNSの怖さを知ってもらおうという意図があります。

まとめ

小学生にスマホは早い。 でも、持たせると決めたからには、子供にも覚悟を持ってほしい。 使い道を間違ってはいけないと知ってほしい。 そのための勉強会でした。 最低限の判断はできるようにならないと、心配ですからねえ。 この勉強会のあと、ルールを一緒に作ったのですが、それは別の記事で書くことにします。 かなり長くなってしまったので。 うちの子供たちですが、最初はゲームがしたいからスマホを欲しがっていました。 古くなったスマホを、おもちゃ代わりに使わせていましたので、それにすっかり慣れてしまったせいです。 今では、Hey Siri!で、明日の天気を調べたり、英単語を調べたり、音楽をかけたり。 子供って、吸収力がありますよねえ。 私もそこそこ使いこなせていると思っていたのですが、子供たちに教えられることも多くなってしまいました。 でも、わからないから放任主義ではいけません。 これから、子供たちの方がITリテラシーが高くなります。 親が『ついていけない』とあきらめてしまえば、子供たちはやりたい放題。 子供たちが犯罪の被害者になるのは嫌だけど、加害者になるのはもっと嫌です。 きっかけは、パパの転勤で、パパがさみしいから子供たちにスマホを持たせようでした。 しかし、調べれば調べるほどスマホやSNSってリスクがいっぱい。 ついつい、本腰を入れて子供たちに2時間も話してしまいました。 途中から、とっくんは寝てしまいましたが、長女と次女はしっかりと受け止めてくれたと思います。 最後に、嫁の一言・・・
ママママ

ご飯の前にやらないでくれる? 冷めちゃったじゃない 何を子供相手に、熱く語ってんのよ ブツブツ・・・

パパ(主)パパ(主)

ごめんなさい(__)